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続き・あさの郷でひとりの夜



ずっと使ってるトライポッドも使えたようで安心。

太割の薪もそのままいけるし、コンパクトにならない以外の不満がないなw



さて、あさの郷でのソロキャンプ。続編スタートです。



何時頃だったか、雨が降り始めてきました。



まぁ予報どおり。

8人グループの若者たちが慌ただしく動いてるのがわかる。




スマホに入ってる音源で、昔自分がつくった曲なんかを聞いていた。



しばらく書いてねえな。



書くには書いたが、録音する気にはならない。


録音する気が起きないから、だんだんと書く気力がなくなってきた。


自分の音楽史において、初めての経験である。


書くのは習慣であり作業。


日常的にインスピレーションを探し、瞬間瞬間を書き留めて、詞にしていく。ストーリーをつくっていく。そこにフローをつけて口に出してみる。

こうじゃない。ああじゃない。を繰り返しながら形にしていく。



それがする気も起きないってのは、どうもな、、、



原因はわかっているのである。





俺は、仲間を失った。



C-LOCKの頃から、俺のトラックメイカーとして、時には相方として、長年やってきた仲間を失った。




雨はまだ降り続けている。


タープに弾かれる雨音はASMR、環境音楽なんていうが、俺にはイヤホンから聞こえる彼の歌声しか耳に入らない。


揺れる炎は無限に形を変えて動き続けている。


薪をくべなければ30分と待たずに消えてしまうだろう。




パワーはないがテクニックは俺より遥かにある。

少し癖のある声にやや後ろ向きなリリックは嫌いじゃない。




ああじゃない。こうじゃない。


そんな話ができる唯一の仲間だった。




最初に会ってすぐに俺のリリックを見せた。

気に入ってくれたようで、すぐに一緒に曲をつくった。



「CHAINED SOUL」



チェインソウル(鎖に繋がれた魂)とチェンソー(ぶった切る)を掛けて、鎖を切りさき自由に魂を開放する、そんな思いを込めた俺たち二人の最初の曲のタイトルは彼が名付けた。



後に続編2を作った。



ライブをしたのは一度だけ。






ライブ当日。THE WORLDの1回目。


奴はビビってステージに立てない。やめると言い出した。




俺がつくったものを自分の失敗で壊すのにビビったか。




突然やめるのを俺が許すわけがない。




一曲だけ。これならできるとやったのが

chained soulだった。




そこから、最後のTHE WORLDは再びライブしたが、思い返せばその2回くらいしかライブしてないんじゃないだろうか。




当時の俺は、今よりずっと攻撃的な性格で、異常なほど音楽に執着していた。



仲間としては見ていても、パートナーとしては認めていなかった。

それは当然、向こうも気づいてて、それでも一緒にいたんだろう。



俺がやらないとやらない。




やんのか。


やんねーのか。


イエスかノーか。




白黒ハッキリつける俺を、彼はリスペクトしていたんだと思う。


一番その言葉を、俺の曲を聞いていたのはまちがいなく彼ではないだろうか。




自分からは動けない。


俺のようにいろんなことを企画したり、行動したり、自分にはできないけど、そのサポートはずっとしてくれていた。


使えねえ!と文句言われることに、実は繊細で、俺が考えてるよりも深く傷ついていたんではないだろうか。






しかし、彼は俺を怒らせた。



謝っただけでは俺が許すことがないことは理解していたんだろう。



仕事を辞めて、今は何の仕事をしてるのか。



子供は元気か。受験は無事終わったのか。





イヤホンを外した。


雨はたいして降っていない。8人組は時折話し声や笑い声が聞こえるものの、静かなもんだ。




リスタに言われたことを思い出した。




ユダはザコキャラが嫌いなんだよ。だからザコはついてこれなくなる。でもザコに合わせたりは絶対しない。




まぁ、そうだわな。




ついてこれない=足手まとい=必要ない=ザコ




仲間は守る。絶対裏切らないが俺の信念だ。



要は俺の仲間になる、仲間でい続けるハードルが少し高いってことなんだろう。

その結果、失った仲間ってのは過去にもいた。


そのどちらにも共通することがある。





そいつにとっては、たぶん俺が一番仲良かったと思う。




友達、仲間。俺にとっては自分の娘の次くらいに大切な存在だ。


離れてくってどんな気持ちなんだよ。


簡単に失っていいのかよ?


しがみつけよ!本気出せよ!

泣いて謝っても殴られるぐらいの覚悟決めて向かってこいよ。

ビビってんじゃねーよ!!





俺は自分の思いを焚き火と一緒に燃やして、別れを告げた。

届くことはないが。


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